おはようございます。5時とはいきませんでしたが40分遅れでなんとか起きれました。
やはり寝てから６時間くらいはほしいみたいですね、、今日は早く寝れるように昨日の作戦（昨日のブログ）を実行したいと思います。
せっかく起きれましたので、せっせとやりたいことをやっているのですが、あれもこれも欲張りたくなります。
とはいえ時間は限られておりますので、前日までに
・朝起きたらやることのリスト と
・その優先順位
をつけてもいいなと思いました。
マムシ咬傷勉強しました 軽い登山でも出会います
さて、夏のこの季節、アウトドアを趣味にされる方が増えていることもあり？、虫刺されの方がよく外来に来てくれます。
そんな方に混ざって診察した方で、勉強不足だったなと思ったことを書き残します。
病名は『マムシ咬傷』です。
恐らく蜂に刺されて腫れたんだが、2日たってもまだ腫れが広がる とこのことで70代男性が受診してくれました（内容はそのまま書いていいのか分からず少し事実とかえています）。
発熱はありませんでしたが明らかに蜂とは思えない腫れ方をしたパンパンな右腕、どうやら指先を噛まれたのか指、掌が特に腫れて、紫色になっておりました。
都内だとわかりませんが自然の近い環境での皮膚科には時期が来ますと、今年もまた刺されたから塗り薬ちょうだい〜と患者さんが来ます。その方も過去のカルテを見ると山での仕事、畑もち、などの情報がありましたので診察前は今年も刺されて、少し腫れているんだろうなと思っていました。
ところが浮腫（腫れ・むくみ）が強いのか白くなっている部分、肘を超えそうな腫脹範囲に塗り薬を出して帰っていただく とはできませんでした。
・ほんとに蜂？壊死性筋膜炎？？
・他に治療中の病気は（糖尿病、免疫能が低下する病気はないか）？
・指先の感覚はどうか
・熱は？
などを考えながら見ましたがどの指も感覚はありますし、むくみで動かしにくいが箸は持てるよと、熱もないしご飯も食べられるよ〜とのことでした。治療中の病気も高血圧症のみでした。
壊死性筋膜炎とは、ざっくりいいますと重症な皮膚・皮膚の下の筋肉などの組織の感染症でしてcaseによっては外科的な対応がすぐに必要なこともあります。しかし今回は水疱形成や紫斑がバンバンあるわけでもなく（この判断でいいのかも勉強しなおしですが）、指先を何かに刺された とのエピソードから何に刺されたらこうなるんだろうと思うばかりでした。
はっきりと病名がいえず、抗菌薬と鎮痛薬を処方し翌日再度来ていただくこととしました。
外来や他の業務が終わり、調べると患者さんと同じような腕をした写真を見つけ、何かに刺された との点も噛まれたのなら合点がいくと思い見つけたのがマムシ噛傷でした。
地域によっては皮膚科でよく見るでしょ と言われてしまいそうでしたが恥ずかしながら初めてでありこれがそうなのかもしれないと 驚くばかりでした。
マムシ咬傷 調べてみますと古くからご経験された先生方のまとめた論文をたくさん見つけました。昨年のまとめ報告などの中に皮膚科（青森の病院）などもあり、何十例と経験されていて、やはり皮膚科にも来るんだなと思いました。勉強せねば（ほんとにマムシか決まったわけではないけど）。
・多くが四肢（まとめてあるものによっては全てが四肢のものも）
・多臓器（かまれた皮膚以外）不全起こすこともあり
→肝障害、眼の症状、腎不全を起こすこともあると
・腫脹にはgrade分類があり（Ⅰ〜Ⅴ） これが多臓器不全とリンクしそうと
ここまでのことを調べて血液検査（AST,ALT、BUN、Creは見なければだった）しないで帰してしまったことを後悔し、翌日血液検査をさせて欲しいことを連絡しました。
・ざっくり書くと長い時間腫れるほどgradeは高くなりうる
とのことでしたので、全身状態によっては入院で良いのだなと、
あと外傷でしたので破傷風トキソイドは投与を考えるべきでした（既報からですと全例必ず投与しているわけではなさそうでしたが）。
山登りをよくする先生に話を伺うと、マムシはよく会うよ とのことでした。
日光浴をしに岩肌に出てきたり、山道の途中にいたりと 注意して歩いていれば、気付けることもあり、こちらが気づいた時には向こうも気付いたりしてさっさと逃げていってくれるとのことでした。
そんな普通にいるんだぁ と思いながら話を聞くと同時に
・だから山登りは長袖・長ズボン
・軍手
などが推奨されるのかなと思いました。
皆様も、どうかお気をつけて山登りやキャンプ、お仕事をしていただきまして、山へ入る際は服装は大事かもしれません。上記の点や靴下も長いものや厚手のものにすることで予防とまでは行かずとも軽傷にできる可能性はあるかと思います。
噛まれた、何かに刺されてから腫れがすごい、２、３時間経つけどどんどん腫れてくる
なんてありましたら氷やアイスノンを包んだタオルで冷やして、病院に問い合わせるかすぐ受診されてください。
朝から反省文となってしまいましたが、ここまで読んでくだっさてありがとうございます。
（ちなみに患者さんは腕の腫れ以外の症状を自覚されることなく治癒致しました。本当によかったです。）
コメント